Validation Ruleの仕組み

Validation Ruleは「この条件がTRUEのときは保存を拒否する」という数式で動きます。条件がFALSEなら保存できる、という考え方です。

レコードを保存しようとする
→
Validation Ruleの数式を評価
→
FALSE → 保存OK
TRUE → 保存ブロック+エラーメッセージ

注意点は「TRUEのときにエラーを出す」という設計です。「金額が空欄のときエラーを出したい」なら、数式は ISBLANK(Amount) と書きます。空欄がTRUEになったときに保存がブロックされます。

Validation Ruleを設定する手順

  1. 設定 → オブジェクトマネージャーを開く 右上の歯車アイコン →「設定」→「オブジェクトマネージャー」へ移動する
  2. 対象オブジェクトを選択する 「商談」「取引先責任者」など、Validation Ruleを設定したいオブジェクトを選ぶ
  3. 「入力規則」→「新規」をクリック 左メニューの「入力規則」を選び、「新規」ボタンから作成画面へ進む
  4. ルール名とエラー条件数式を入力する ルール名(例:必須_金額チェック)と、エラーを発生させる数式を入力する。数式エディタの「項目の挿入」を使うと項目名をミスなく入力できる
  5. エラーメッセージとメッセージの場所を設定する ユーザーに表示するメッセージを入力する(例:「金額を入力してください」)。「ページの最上部」または「特定の項目の横」に表示場所を選べる
  6. 保存して動作を確認する Sandboxで先にテストし、意図した動作になっているかを確認してから本番に反映する

よく使う数式パターン

Validation Ruleでよく使う数式をまとめました。コピーして項目名(API名)を自社の項目名に変えて使えます。

Validation Ruleが活きる場面

商談管理の品質を上げる 「受注時は必ず金額と完了日を入力させる」ことで、パイプライン分析の精度が上がる
担当者の入力ミスを防ぐ 電話番号の全角入力・郵便番号の桁数ミスなどの凡ミスを登録前にブロックできる
プロセスの抜け漏れを防ぐ 「ケースをクローズするには解決策の入力が必要」というフローを強制できる
データ移行後の品質維持 ExcelやCSVでインポートしたデータの汚染が広がらないよう、登録ルールを設ける

Validation Ruleは「必須項目」設定より柔軟に使える

標準の「必須」項目設定は、どんな状況でも必ず入力が必要になります。一方Validation Ruleなら「このフェーズのときだけ」「このユーザーが操作するときだけ」という条件付き必須が実現できます。現場の運用に合わせて細かく制御できるのが大きな利点です。

Validation Ruleが多すぎると入力が苦痛になる

ルールを増やしすぎると「保存しようとするたびにエラーが出る」という状況になり、営業担当の入力意欲が下がります。最初は5個以内に絞り、本当に必要なものから段階的に追加してください。また、エラーメッセージは「何がNG」「どう直せば保存できるか」を具体的に書くことが重要です。