カスタム項目でできること・できないこと
まず前提として、カスタム項目は既存のオブジェクトに項目を追加する機能です。たとえば取引先に「担当業種コード」「自社分類」「最終訪問日」などを追加できます。
一方、まったく新しいオブジェクト(テーブル)を作りたい場合は「カスタムオブジェクト」の機能を使います。カスタム項目とは別の機能なので、混同しないようにしましょう。
選べるデータ型の種類
カスタム項目を作成するとき、まず選ぶのがデータ型です。入力形式や用途によって選択肢が変わります。
データ型は後から変更できない
作成後にデータ型を変えることは原則できません。「とりあえずテキストで作った項目を数値に変えたい」という場合は、一度削除して作り直す必要があります。最初に用途を明確にしてから作成しましょう。
カスタム項目の追加手順(4ステップ)
設定はSalesforceの管理画面から行います。システム管理者権限が必要です。
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設定画面を開く 右上の歯車アイコン →「設定」→ 検索ボックスで「オブジェクトマネージャー」を選択。一覧から編集したいオブジェクト(例:取引先)をクリックします。
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「項目とリレーション」から新規作成 左のメニューから「項目とリレーション」→「新規」ボタンをクリック。ウィザード形式で設定が始まります。
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データ型・項目名・入力ルールを設定 データ型を選択後、項目の表示ラベル・API参照名・文字数上限・必須入力かどうかなどを設定します。選択リストの場合はここで値の一覧も登録します。
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ページレイアウトに配置して保存 最後のステップでページレイアウトへの追加を選択します。チェックを入れておくと、画面への表示設定が自動で完了します。
よく使うオブジェクトとカスタム項目の例
中小企業でよく追加されるカスタム項目の組み合わせをまとめました。
| オブジェクト | よくあるカスタム項目 | データ型 |
|---|---|---|
| 取引先 | 自社顧客ランク(A〜C) | 選択リスト |
| 取引先 | 最終訪問日 | 日付 |
| 取引先 | 与信限度額 | 通貨 |
| 商談 | 受注確度コメント | テキストエリア |
| 商談 | 競合他社名 | テキスト |
| 取引先責任者 | 担当役職区分 | 選択リスト |
| 取引先責任者 | 名刺交換済みフラグ | チェックボックス |
運用前に確認すべき注意点
カスタム項目は便利な反面、無秩序に増やすと管理が破綻します。作成前に次の点を確認しましょう。
- その項目は本当に必要か? 使われないまま残る項目は画面を煩雑にします。入力率が見込める場合のみ追加しましょう。
- 標準項目で代用できないか? Salesforceには多くの標準項目が用意されています。追加する前に既存項目を確認しましょう。
- API参照名は英語で一貫性を持たせる。後からFlowやレポートで使うときに参照するため、命名ルールを統一しておきます。
- 必須入力にするかどうかは慎重に判断する。後から「必須」に変更するとデータ移行・既存レコードへの影響が発生します。
- 削除は慎重に。カスタム項目を削除するとそのデータも消えます。15日間は「削除済みの項目」から復元可能ですが、それ以降は復元不可です。
ページレイアウトとフィールドセット
カスタム項目を追加しても、ページレイアウトに配置しないと画面に表示されません。ページレイアウトはオブジェクトマネージャーから編集でき、ドラッグ&ドロップで項目の並び順や表示セクションを自由に変えられます。
また、複数の部門・ロールで異なるレイアウトを見せたい場合は、レイアウトをロールに割り当てる「ページレイアウトの割り当て」機能を使いましょう。たとえば「営業担当は与信情報を見えない」「管理職だけ粗利率を表示する」といった制御が可能です。
カスタム項目をレポート・Flowで活用する
追加したカスタム項目はレポートの集計軸・フィルター条件としてすぐに使えます。また、Salesforce Flowのトリガー条件や処理の中でも参照できるため、「特定のカスタム項目が入力されたら自動でタスクを作成する」といった自動化にも活用できます。
カスタム項目はあくまでデータを蓄積する「箱」ですが、レポートや自動化と組み合わせることで、業務効率化の核になります。