Sandboxとは——本番と切り離されたテスト専用環境
SalesforceのSandboxは、本番組織(Production)をコピーして作られる独立した環境です。本番とは完全に切り離されているため、Sandbox内でどんな設定変更や削除を行っても、本番のデータや設定には一切影響しません。
Sandboxでカスタマイズをテスト → 問題がなければ変更セットで本番に反映——というフローが、Salesforceの標準的な変更管理の手順です。
Sandboxの種類と選び方
Sandboxには4種類あります。中小企業が日常的なカスタマイズのテストに使うならDeveloper Sandboxが最適です。
Sandboxの数はエディションによって異なる
Salesforceの契約エディションにより、作成できるSandboxの数が決まっています。Essentials/Starterでは利用できない場合があります。Professional以上では Developer Sandbox が少なくとも1つ以上含まれていることが多いため、まず設定画面から確認してみてください。
Sandboxを作成する手順
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設定を開く Salesforce本番組織の右上の歯車アイコン →「設定」をクリック
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「Sandbox」メニューへ移動 クイック検索に「Sandbox」と入力 →「Sandbox」をクリック
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「新規Sandbox」をクリック 利用可能なSandboxの一覧が表示される。使用可能な枠がある場合は「新規Sandbox」ボタンが表示される
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名前・種類を選択して作成 名前(例:dev01)と種類(Developer推奨)を選んで「作成」をクリック。作成完了後にメールで通知が届く
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Sandboxにログイン SandboxのログインURLは「test.salesforce.com」。ユーザー名は本番と同じだが末尾に「.sandbox名」が付く(例:user@example.com.dev01)
Sandboxでは、メール送信機能をテストしても実際にはメールが届かない設定になっています(誤送信防止のため)。メール送信のテストをする場合は、Sandbox設定の「メール配信性」から特定のアドレスを許可リストに追加する必要があります。
Sandboxでのテストが終わったら——変更セットで本番に反映
Sandboxでテストした設定を本番に反映するには変更セット(Change Set)を使います。変更セットは、カスタム項目・フロー・バリデーションルールなどのメタデータをパッケージ化して本番組織に送る仕組みです。
変更セットの基本手順
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Sandboxで「送信変更セット」を作成 設定 →「送信変更セット」→「新規」で変更セットを作成し、反映したいコンポーネント(項目・フローなど)を追加する
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変更セットをアップロード 変更セットを「アップロード」すると、本番組織の「受信変更セット」に届く
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本番組織で受信変更セットを確認・検証 本番 →「受信変更セット」→「検証」でエラーがないか確認する。検証は本番に影響を与えずに実行できる
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「導入」で本番に反映 問題がなければ「導入」をクリックして本番に反映。導入は一方向で、元に戻す機能はないため事前確認が重要
Sandboxを使った変更管理のチェックリスト
- カスタム項目・フロー・バリデーションルールの変更は必ずSandboxで先にテストする
- Sandboxで実際の操作手順を確認し、意図しない動作がないかをチェックする
- 変更セットに含めるコンポーネントの依存関係(関連する項目・オブジェクト)を漏らさず追加する
- 本番導入前に「検証」を実行してエラーがないことを確認する
- 導入作業はアクセスが少ない時間帯(夜間・週末)に行う
- Sandboxは定期的に「更新」して本番の最新設定と同期させる
Sandboxの「更新」は既存の設定を上書きする
Sandboxを長期間使っていると、本番との設定差が広がります。「Sandbox更新」(リフレッシュ)を行うと本番の最新設定でSandboxが再作成されますが、Sandbox内で行ったテスト設定はすべて消えます。更新前に必要な変更セットを先に作成・送信しておきましょう。