項目履歴管理とは
項目履歴管理とは、オブジェクトの特定の項目に加えられた変更を自動で記録する機能です。変更日時・変更したユーザー・変更前の値・変更後の値がセットで記録されます。
記録された履歴は各レコードの「履歴」関連リストで確認できます。Salesforceの標準機能として含まれており、追加ライセンスなしで利用できます。
こんなときに役立つ
特に中小企業でよく出てくる「誰かが変えたけど分からない」という状況を防ぐのに有効です。
設定手順(3ステップ)
設定はオブジェクトマネージャーから行います。システム管理者権限が必要です。
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オブジェクトマネージャーで対象オブジェクトを開く 設定 → オブジェクトマネージャー → 履歴を記録したいオブジェクト(例:商談)を選択します。
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「項目履歴管理の設定」を開いて項目を選択 左メニューの「項目履歴管理の設定」をクリック。「編集」ボタンを押すと、そのオブジェクトの全項目がリスト表示されます。履歴を記録したい項目にチェックを入れて保存します。
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ページレイアウトに「履歴」関連リストを追加 変更履歴はレコードの「履歴」関連リストに表示されます。ページレイアウト編集画面で「○○履歴」をレイアウトに追加しておくと、現場ユーザーが確認しやすくなります。
1オブジェクトあたりの上限は20項目
項目履歴管理には制限があります。1つのオブジェクトで履歴を追跡できる項目は最大20個です。すべての項目を追跡することはできないため、本当に必要なものだけを選びましょう。
| 制限事項 | 内容 |
|---|---|
| 追跡できる項目数 | 1オブジェクトあたり最大20項目 |
| 履歴の保存期間 | 標準では18か月(最大24か月まで設定変更可) |
| 長期保存 | 18か月超の履歴はField Audit Trail(有償)が必要 |
| 追跡できない項目 | 数式項目・参照項目(一部)・テキストエリア(長文)など |
標準設定では18か月より古い履歴データは自動で削除されます。コンプライアンス上の要件で長期保存が必要な場合は、有償オプション「Field Audit Trail」の導入か、定期的なCSVエクスポートでの外部保管を検討しましょう。
履歴データをレポートで集計する
記録された変更履歴はレポートでも確認できます。「商談履歴」など「○○履歴」オブジェクトをレポートタイプに選ぶと、指定期間内にどの項目が何件変更されたかを集計できます。
たとえば「今月フェーズが変更された商談一覧」「金額を変更した担当者ランキング」といったレポートが作れるため、営業活動の質を分析するデータ基盤としても活用できます。
Flowのトリガーにも使える
特定の項目が変更されたタイミングをトリガーにしてFlowを動かすことができます。たとえば「商談フェーズが"成約"に変わったら担当者にSlack通知を送る」といった自動化と組み合わせると、変更の検知→アクションまでを自動化できます。
どの項目を追跡するか——選び方の基準
20項目の枠は限られているため、追跡する項目は目的を明確にして選びましょう。次の基準が参考になります。
- 変更されると業務に影響が大きい項目(金額・フェーズ・担当者など)
- 変更の理由やタイミングをあとから説明する必要がある項目
- 複数ユーザーが編集する可能性があり、意図しない変更リスクがある項目
- 内部統制・監査の観点で記録が求められる項目
- 営業分析や改善施策のインプットになる項目
逆に「誰でも自由に更新していい補足メモ欄」や「頻繁に変わるのが前提の作業ステータス」など、変更履歴を追う必要性が低い項目は追跡対象から外すと枠を有効に使えます。