Salesforceのキャンペーンとは

Salesforceのキャンペーンとは、マーケティング施策(展示会・メール配信・セミナー・Web広告など)を1つの「箱」として管理するオブジェクトです。その施策に接触した見込み客(リード・取引先責任者)を「キャンペーンメンバー」として紐づけることで、施策の効果を追跡できます。

さらに、キャンペーンメンバーが商談になった場合に「このキャンペーンが貢献した」と記録できるため、マーケティング投資対効果(ROI)の可視化が可能になります。

こんな施策で活用できる

🏛️
展示会・イベント
来場者の名刺情報をキャンペーンメンバーとして登録。事後フォローと受注追跡を一元管理
📧
メール配信
送信リストをキャンペーンに紐づけ。開封・クリック後の行動を営業側で把握できる
🎓
セミナー・ウェビナー
参加者をキャンペーンメンバーとして管理。参加→商談化の転換率を追跡できる
🌐
Web広告・LP
Web-to-リードと組み合わせてフォーム流入をキャンペーンに自動紐づけできる
📞
テレアポ・DM
架電リストやDM送付リストをキャンペーン化。反応率・商談化率を施策別に比較
🤝
紹介・パートナー経由
紹介元や代理店別にキャンペーンを作成し、チャネル別の貢献度を管理する

キャンペーンの主な項目

キャンペーンを作成する際に設定する主な項目を確認しましょう。

項目 内容・入力例
キャンペーン名 「2026年9月 製造業向け展示会」など、施策を特定できる名前
タイプ 展示会・Eメール・セミナー・Web・広告など(選択リスト)
ステータス 計画中・実施中・完了・中止など
開始日・終了日 施策の実施期間
予算・実績コスト 施策にかけた費用。ROI計算に使う
見込み収益 このキャンペーン経由で期待する売上金額
説明 施策の目的・ターゲット・使用チャネルなど

キャンペーンの作成手順(3ステップ)

  1. 「キャンペーン」タブから「新規」をクリック Salesforceのナビゲーションから「キャンペーン」を開き、「新規」ボタンをクリックします。キャンペーンタブが見当たらない場合は、Lightningアプリのナビゲーション設定に追加しましょう。
  2. 基本情報・予算・期間を入力して保存 キャンペーン名・タイプ・ステータス・開始終了日・予算を入力します。コストと見込み収益を入力しておくと、後でROIを自動計算できます。
  3. キャンペーンメンバーを追加する 保存後のキャンペーン詳細画面にある「キャンペーンメンバー」関連リストから、リードや取引先責任者を追加します。CSVインポート・既存のレポートから追加・個別追加の3通りの方法が使えます。

キャンペーンメンバーのステータス管理

各メンバーには「キャンペーンメンバーのステータス」を設定できます。施策の種類によって適切なステータスは異なりますが、一般的な例は次のとおりです。

ステータスは施策に合わせてカスタマイズ可能です。「反応あり」のメンバーだけをリストビューで絞り込んで優先フォローするといった使い方もできます。

ROIをSalesforceで自動集計する

キャンペーンに予算・実績コストを入力し、商談の「主要キャンペーンソース」にキャンペーンを紐づけておくと、Salesforceがキャンペーンごとの収益貢献を自動集計します。

キャンペーンメンバー数
147名
展示会来場者
商談化数
12件
転換率 8.2%
受注金額合計
¥3.6M
コスト対比 ×6.0

このようなデータがキャンペーンレコード上にまとまることで、「来年も同じ展示会に出るべきか」という判断を数字で行えるようになります。

Web-to-リードと組み合わせると完全自動化できる

Web-to-リードのフォームに隠しフィールドで `Campaign_ID` を追加しておくと、フォーム送信時に自動でキャンペーンメンバーとして登録されます。「広告LP→問い合わせ→キャンペーン登録→商談化」の流れを手作業なしで追跡できます。

「主要キャンペーンソース」は1件しか設定できない

1つの商談に貢献したキャンペーンが複数あっても、「主要キャンペーンソース」として紐づけられるのは1件だけです。複数施策の貢献度を詳細に分析したい場合は、有償オプション「Salesforce Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)」のアトリビューション機能を検討しましょう。

キャンペーン階層(親子構造)の活用

複数のキャンペーンを「親キャンペーン」でまとめることができます。たとえば「2026年マーケティング施策」を親とし、「9月展示会」「10月ウェビナー」「11月メール配信」を子キャンペーンとして紐づけると、年間施策全体の集計をまとめて確認できます。大きな施策を複数サブ施策に分けて管理したい場合にも有効です。