Path(パス)とは

Pathとは、商談フェーズやケースステータスなどの選択リスト項目を、レコード画面の上部にステップバー形式で表示する機能です。現在どのフェーズにいるかが一目で分かり、各フェーズをクリックすると「Key Fields(重要項目)」や「Guidance for Success(成功のガイダンス)」を表示できます。

以下のようなステップバーがレコードページの上部に表示されます。

STEP 1ヒアリング
STEP 2提案
STEP 3見積提出
STEP 4交渉
STEP 5成約

Pathの主な機能

現在フェーズの視覚化
レコードの現在地をステップバーで即座に把握。全体の流れの中でどこにいるかが分かる
フェーズ移動をワンクリックで
ステップをクリックして「フェーズを更新」ボタンを押すだけ。フィールドを探して変更する手間がない
Key Fields(重要項目の表示)
各フェーズで確認すべき項目を画面に表示。入力漏れを防ぎ、データ品質を高める
Guidance for Success(ガイダンス)
フェーズごとに「このフェーズでやること」をテキストで表示。新人のオンボーディングにも活用できる

Pathを使いたい主なシーン

オブジェクト 適用する選択リスト項目 活用シーン
商談 フェーズ(Stage) 営業プロセスの標準化・フェーズ別チェックリスト
ケース ステータス 問い合わせ対応フローの可視化・対応漏れ防止
リード リードステータス リード育成ステップの管理・次のアクション明確化
カスタムオブジェクト 任意の選択リスト 発注フロー・プロジェクト進行管理など独自プロセスの可視化

設定手順(4ステップ)

設定はSalesforceの管理画面から行います。システム管理者権限が必要です。

  1. 設定から「パス設定」を検索して開く 設定の検索ボックスで「パス設定」と入力 →「パス設定」をクリック。「パスを有効化」がオンになっていることを確認してから「新規」ボタンで作成を開始します。
  2. オブジェクト・レコードタイプ・選択リスト項目を選ぶ パス名を入力し、対象のオブジェクト(例:商談)・レコードタイプ・フェーズ管理に使う選択リスト項目(例:フェーズ)を選択します。
  3. 各フェーズにKey FieldsとGuidanceを設定 フェーズを1つずつ選択し、そのフェーズで表示したい重要項目(Key Fields)と、ガイダンステキストを入力します。「次へ」で全フェーズを設定したら保存します。
  4. ページレイアウトまたはLightningページにPathコンポーネントを追加 App Builder(ページ編集画面)を開き、「パス」コンポーネントをレコードページにドラッグして追加します。保存・有効化するとユーザーの画面に表示されます。

ガイダンス(Guidance for Success)の書き方

Pathの効果を最大化するのがガイダンスの内容です。「このフェーズで何をすべきか」を具体的に書くことで、営業プロセスを標準化できます。

ガイダンスに書くと効果的な内容

・このフェーズで必ず確認すること(例:「予算・決裁者・導入時期を確認済みか」)
・次フェーズに進む前の条件(例:「見積書を送付し、先方の受け取りを確認する」)
・よくある失敗パターン(例:「担当者だけでなく決裁者への確認を忘れずに」)
・使えるテンプレートや参考リンク(例:「提案書テンプレートはここ:〇〇」)

ガイダンスが長すぎると読まれなくなる

ガイダンスに全情報を詰め込むと、現場では読み飛ばされます。各フェーズで最重要な確認事項を3〜5点に絞り、箇条書きで書くのが定着のコツです。

PathとFlowの組み合わせ

Pathはフェーズ変更のUIを改善する機能ですが、Flowと組み合わせるとフェーズ変更時に自動でアクションを実行できます。たとえば「フェーズが"成約"に変わったら請求書作成タスクを自動生成する」「"失注"に変わったら失注理由の入力を促すポップアップを表示する」といった自動化が可能です。

Pathは「見える化」、Flowは「自動化」と役割を分けて組み合わせると、営業プロセス全体の品質と効率を高められます。

定着させるための運用ポイント