「外出先で顧客情報を確認したい」「商談後にすぐ活動記録を入れたい」「営業担当者が事務所に戻らなくても入力できるようにしたい」——こうしたニーズに応えるのが、Salesforce公式のスマホアプリ「Salesforce Mobile App」です。

結論からいうと、Salesforce Mobile Appは追加費用なしで使えて、顧客情報の確認・活動記録・商談更新がスマホから手軽に行えます。ただし、PC版と比べて操作できる範囲に制限があるため、何ができて何ができないかを事前に把握しておくことが大切です。

この記事では、アプリの基本機能・設定手順・外出先での活用シーン・管理者が設定できるカスタマイズポイントまで解説します。

Salesforce Mobile Appでできること・できないこと

まずは使い始める前に「何ができて何ができないか」を整理しておきましょう。

✅ できること

  • 取引先・取引先責任者・リードの参照・編集
  • 商談の確認・ステージ更新
  • 活動(電話・訪問・メール)の記録
  • タスクの確認・完了処理
  • Chatterでの社内コメント・ファイル共有
  • 承認申請の確認・承認・却下
  • プッシュ通知の受信
  • 音声入力でのメモ作成(iOSのみ)

❌ できないこと・制限があること

  • 複雑なレポート・ダッシュボードの作成
  • フロービルダーでの自動化設定
  • 管理者向けの設定変更(ほぼ不可)
  • 大量データのインポート・エクスポート
  • VisualforceページはモバイルUIでは動作しない場合あり
  • 一部のAppExchangeアプリはモバイル未対応

営業担当者の日常業務(顧客確認・活動入力・商談更新)はほぼカバーされており、現場スタッフが外出先でSalesforceを使う用途には十分です。管理者向けの高度な設定はPC版で行いましょう。

Salesforce Mobile Appの導入手順

外出先での活用シーン

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訪問前の顧客情報確認

移動中にスマホで取引先・担当者・過去の活動履歴をチェック。顧客の名前や過去の対応内容を事前に把握してから商談に臨めます。

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商談直後の活動記録入力

訪問後すぐにその場で活動記録を入力します。記憶が鮮明なうちに入力できるため、記録の質が上がります。

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商談ステージの即時更新

「受注が決まった」「提案を送った」などの状況変化をその場で商談ステージに反映。マネージャーがリアルタイムで状況を把握できます。

承認依頼のモバイル処理

見積書の承認依頼が届いたらプッシュ通知で受け取り、スマホからそのまま承認。承認フローの遅延を大幅に削減できます。

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地図連携で訪問先へナビ

取引先の住所から直接マップアプリを起動できます。次の訪問先にすぐナビゲーションを開始できます。

💬

Chatterで社内への即時報告

「提案が通りました」「競合他社と比較されています」など、重要な情報を外出先からリアルタイムで社内に共有できます。

管理者が設定できるモバイルカスタマイズ

Salesforceの管理者は、モバイルアプリの見た目・表示項目をPC版とは別にカスタマイズできます。

モバイルナビゲーションの設定 アプリのメニューに表示するオブジェクト(取引先・商談・活動など)を管理者が絞り込めます。設定 → 「Salesforce Mobile App」 → ナビゲーションから設定します。
コンパクトレイアウトの最適化 モバイル画面の一覧表示で「何の項目を表示するか」を設定できます。取引先なら「会社名・電話番号・担当者」など、スマホ画面に合わせて最低限の情報に絞るとみやすくなります。
クイックアクションの設定 レコード画面の「新規活動」「メール送信」などのボタンをモバイル向けにカスタマイズできます。よく使うアクションを上位に配置すると入力効率が上がります。
Lightning Appの「モバイル対応」をオンにする アプリビルダーで作成したLightningアプリは、モバイル表示の有効化チェックを入れることでスマホでも使えるようになります。

Salesforce Mobile Appを使う際の注意点

⚠ 使い始める前に確認すること
  • ライセンスによって使える機能が異なります:Starter SuiteなどプランによってはモバイルAPIアクセスが制限される場合があります。事前に確認しましょう
  • セキュリティポリシーを設定しましょう:スマホ紛失時に備え、Salesforceの「接続済みアプリ」からモバイルアプリのセッション設定・リモートワイプを確認しておくことをおすすめします
  • オフライン機能は限定的:一部の機能はオフラインでも使えますが、基本的にはインターネット接続が必要です
  • PC版とUIが異なります:モバイルUIはPC版とレイアウトが違うため、初回はスタッフへの簡単な説明が必要です

まとめ

Salesforce Mobile Appのポイントまとめ
  • 追加費用なし・App Store / Google Playから無料でインストール可能
  • 顧客確認・活動記録・商談更新・承認処理をスマホから実行できる
  • 管理者向けの高度な設定はPC版で行う(モバイルでは不可)
  • コンパクトレイアウト・クイックアクションのカスタマイズで使いやすさが大きく変わる
  • 「商談直後にその場で入力する」習慣を作ると、データ品質と定着率が両方上がる

Salesforce Mobile Appを活用することで、営業担当者がオフィスに戻らなくてもSalesforceへの入力が完結します。「入力が面倒で後回し」という課題を解消するためにも、スマホ活用は中小企業に特に効果的な施策です。